2013年10月7日月曜日

マオリのモコ

仕事だったので写真はないのですが、今日The Face Of New ZealandといわれるNgahi Bidoisさんというとても特別な方とお話する機会がありました。

彼の名をぐぐってみると写真がでてくるので検索してみてください。

ロトルア在住のNgahi Bidoisさんの顔にはモコが入っています。 日本語で言えばイレズミなのですが、マオリ人やポリネシア人にとって体や顔にいれるイレズミは、彼らにとって文化であり祖先を敬うシンボルなので、日本のイレズミ事情とは全く違うものです。

特に顔に入れるタトゥーはモコと呼ばれていて、誰もができるものではありません。敬意あるマオリ人だけにほどこされるもので、長や年取った年配の方のみ。モコに見合うほどの器を持った人のみ許されるものであって、気軽にできるものではないです。

その他ブログでも説明したことあると思うのですが、マオリ人やポリネジア人のタトゥーにはいつも意味があります。祖先から受け継がれた意味や、職業、将来への希望が託されています。

Ngahi Bidoisさんのモコは、私の中でもかなり特徴あるデザインでした。私が見たことあるモコは、顔全体、隅々まで全部モコが入っているのです。

Ngahi Bidoisさんのは目から上、おでこはまったくタトゥーが入っていません。これにはちゃんと意味があって、目でよく見て頭でよく考えるためだそうです。耳から渦巻きがあたかも出てきているかのようになっているデザインは、耳でよく聞きなさいということだそうです。よく聞いてよく見てそしてよく学べということなのでしょうか。とても学問的です。そしてあごにはサメが描かれているそうです。

顔の真ん中からあごに向けてまっすぐ線が入っているにも意味があるのですが、なんだったか忘れてしまいました・・・。

ね、こうやってお話を聞くと面白い。深緑のスーツを着て登場した彼は、これまた深緑のネクタイの上にグリーンストーンのネックレス。そしてシャツのカフスには、奥様からプレゼントされてたグリーンストーンがなされていました。かなり大きなグリーンストーン・カフスで珍しく素晴らしかったです。グリーンストーンは自分で買うものではなくて、贈る物なのです。

Ngahi Bidoisさんと出会えて、貴重なお話を聞けてとても光栄でした。地に足がずっしりついた、とても落ち着いて話しやすい方でした。とてもフレンドリー。なんだかありがたい気持ちになった一日でした。


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