2014年4月13日日曜日

集合写真を撮る大変さ。


昨晩、集合写真を撮る機会がありました。普段仕事で集合写真はとらないけど、知り合いからの連絡でこの仕事が舞い込みました。

人数は72人(!)。

写真をやっている人なら分かると思うのですが、これだけの大人数を一枚の写真に収めることは大掛かりな撮影です。写真をやっている人なら72人と聞いて瞳孔が大きく開いたり、ちょっとひっかかるような表情になります。 一番の問題は光。

「良いカメラ使ってれば撮れるだろう」なんてカメラのブランドやモデルにこだわる人は沢山いますが、良いカメラ使っていても光が悪かったり取り方が悪かったら意味がありません。カメラについてるフラッシュやカメラの上につけるフラッシュで撮っても光は全く足りないしムラがでます。 フラッシュは外付けで使う物で、カメラの上につけて撮った写真は光の質も悪い。

72人の顔に光を当てるには、スタジオ機材のフラッシュを一番沢山フラッシュを焚ける設定じゃないと不可能に近い。「ちょっと撮るだけで良いから」って言う人は沢山いるのですが、その「ちょっと」の99%、大掛かりな撮影なことが多いのです。きっと写真を撮ってくれって頼んだ人は、やっぱりそんなに大変な撮影だったとは思ってみなかったそうです。

光が足りないと、一部の人ははっきり写っていても、後ろの人の顔は光が足りなくて暗かったりぼやけた顔になって映ります。フレームの4角に近すぎる場所に人が立っていると、びよ〜〜んと顔やからだが伸びて映ってしまうので、その点にも気をつける必要があります。

72人、今回一番パワー力があるフラッシュ4つをかりてきました。本当は6つぐらい必要だったんですが、予算が足りませんでした。

機材以外に72人がおさまる場所も必要。カウントをとっても誰かは必ず目を閉じてたりタイミングが合わなくて半開きしている人も入れば、写真嫌いな人で誰かの頭に隠れていたりする人は必ずいるし。一人一人ちょっとした会話と思っても、大人数が集まれば音がこもっていくら私が大声で人が立つ位置を誘導しようと思ってもなかなか簡単にはいきません。これだけの大人数を写真を撮ることに集中させることも重要。最悪最低10枚は撮らなくては行けませんが、集合はなんでそんなに沢山撮らなくちゃいけないか知らないので、協力と集中力が短い。

「ただの集合写真だよ」

それが難しい。人間の目で見えるのと同じ光りで写真で表すには沢山の光が必要になります。「普通に撮る」がどれだけ大変か、改めてまた実感した夜でした。


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