2009年9月22日火曜日
Church Road ワインナリー
まだまだワインナリーのお話は続きます。ここはチャーチロードワインナリー(ChurchRoad)。私が気に入っているワインナリーです。ここのワインは質がいいので、NZのお土産として母や親戚に買って帰っています。
Church Road Winery
150 Church Road,
Taradale,
Hawke's Bay、New Zealand
Ph: +64 6 844 2053
Fax: +64 6 844 3378
info@churchroad.co.nz
http://www.churchroad.co.nz
ここのワインナリーはホークスベイでは老舗ワインナリーで、創始者、マクドナルド氏はすぐ隣にあるミッションワインナリーの元従業員。そこでであった女性と恋に落ちて結婚したかったのですが、宗教上の理由で結婚できなかったとか。
マクドナルド氏は新しく自分のワインナリーを隣に立てて、その女性と結婚したそうです。
ワインナリーに入ったとたんにワインテイスティングのカウンターがあります。もちろん無料でいろんなワインを試すことができます。沢山の種類のワインをちょっとずつ短い間に飲むので、途中水をのんだり、クラッカーを食べて口の中をリフレッシュすることも重要で、ここにはクラッカーがちゃんと置いてあります。クラッカーが置いてあるワインナリーはいいワインナリーの証拠です。
ワインも好みではなかったら無理して飲む必要はなく、カウンターに小さなカメ(小さなバケツ?)があるので、その中にいれるといいですよ。
友達はここで見つけたマーツェミーノ(Marzemino)という新しい赤葡萄のワインをとっても気に入っていました。お土産に買っていったくらいです。わたしも見た事がない品種だなぁ、と思っていたら「NZではうちのワインナリーでしか作っていないのよ。新しいワインなの。イタリアで育てられている葡萄をこっちでも栽培し始めたの。」
というこのワインはペッパーっぽい味がするそうです。
中にはいろんなワイングッツも売っています。わたしがお勧めなのはワインストッパー。特に中の空気を取り出すものは、瓶の中が真空になってワインが長持ちします。
大皿に沢山の種類のチーズやお肉系、オリーブやディップなどが乗っているお皿のことを「プラッター」と呼びます。よくオントレー(スターターズ)のメニューに載っていたりします。
ここまで大きなプラッターを食べたのは初めてです!鹿の肉やスモークサーモン、ドライトマトにハモスやガーキン、ドライイチジクにソテーされた玉ねぎ、オリーブにブルーチーズとパーメザンチーズにカマンベール。ベーカリなパンをバルサミコとオリーブオイルで食べます。
ゴールドラベルはCuveワイン。チャーチロードのワインには4ランクありまして、普通のワインの次は、リザーブワイン。リザーブワインはもっと手が凝っていて時間もかかっています。その上を行くCuveワインは、ワインメイカーが美味しいところを飲んでいた部分で、リザーブでも高質のものだけ選ばれています。
そしてこのCuveワインは、数年前始まったばかりで、始まったばかりの頃はこのワインナリーだけでしか手に入りませんでした。Cuveワインが欲しい時は、このワインナリーまで来ないと手に入らなかったのですが、この1、2年は、ワイン屋さんや高級レストランなどに行くと手に入るようになりました。(普通ランクのワインはスーパーでも買えますよ。)
一番上のランクワインはトムワインといいます。下のリンクに詳しく書いてありますので、そちらをごらんください。
http://www.churchroad.co.nz/2/wines/wineranges.html
ワインを何本か購入したあとは、ワインナリーツアーに出かけました。前回ここでワインナリーツアーをした時は無料だったのに、今回は一人12ドルもしました。なんだかちょっとショックでした。ChurchRoadは、人も親切で、ワインはもちろん料理も美味しいのに。
ツアーといっても、ワインナリーで働いている人がワインナリーを見せてくれます。黄色のジャケットを着ている人がガイドさん。
大きな機械が外にあります。これはリザーブ用の葡萄を積んだ後、葡萄をつぶしてジュースを搾り出す機械です。リザーブようなので、葡萄は全て手で摘み取ります。
毎年400,000トンもの葡萄がこの機械に入るそうです。
左上の筒のような部分で葡萄がつぶされるのですが、種や茎が一緒につぶされてワインに混ざらないように、中には風船のようなものが入っていてそ~っとつぶすそうです。(考えたなぁ)
ワインタンク。今は冬場なので、全く使われていないのですが、秋場はフル活動で、24時間誰かが働いているそうです。作り出したら止まらないというところは、お酒を造る工程に似ていますね。
下からワインの皮をシャベルで取り出す窓口。実際中にまで入ってかきだすそうです。。わたしは閉所恐怖症気味なので、きっとできない仕事ですね。(笑) 作業中は、温度がかなり高くなるそうなので、決して簡単な仕事ではありません。
さらに二酸化炭素が沢山発生するので、ある程度のメーターを超えると、作業を中止して外に出る羽目になるそうです。(ワインを作るにも命がけですね。)
これは大きなタンクとは違って、試作品や期間限定のワインを作るときに使われます。友達が気に入っていてボトルを購入した、マーツェミーノ(Marzemino)もこの小さなタンクで作られました。LimitedEditionです。
このタンクはとっても小さくて、10個近く横にならんでいました。壁の一部にはまっています。これはチャーチロードの創始者、マクドナルド氏も実際使っていたものです。そんなに古い物が今でもあって、しかも現代の今日、まだ使っているっていう所がすごいです!
山積みになっているワインの箱。どこに出荷されているんだろう? ちなみにChurchRoadのワインは質がいいので人気がよく、なかなか海外までは輸出する量が作れないそうです。以前はオーストラリアやUKの方に出回っていたそうなんですが、国内の需要がありすぎて今はNZでしか飲むことができません。
試してみたい方は是非NZに遊びに来てくださいね!
ここは赤ワインが熟成する場所。この樽が巨大です。
結婚式の披露宴やワインテイスティングの会場としても使われているそうでうす。
酒蔵と同じで、樽の上から中をかき混ぜる時に、誤って落ちないように上から吊り下げられるような格好で作業を行なうようです。上からチェーンのようなものがぶら下がっていて、それを体につけるそうです。案外危険な作業で、落ちてしまったらおぼれることがあるので、一人だと助けを呼ぼうにも呼べず、溺れ死んでしまうことも。。。ガイドさんは「落ちちゃったらワイン漬けの漬物になってしまうわね。」って冗談をとばしていましたが、ちょっと考えると幸せなようで怖い状況です。(汗)
大きな樽は約18年もつそうで、新しい樽を買うときはフランスから樽作り職人が、樽の材料と一緒にわざわざフランスからやってくるそうです。樽には厳しい決まりがあって、木や材料が決まられていて、技術のいる仕事なので、樽職人の報酬は沢山当たるそうです。
一番奥にあったこの機会は、今では使われていませんが、昔の葡萄つぶし機だそうです。
外には白ワインのタンクが。気候的に白ワインは外がいいそうです。赤ワインと違って白ワインはすぐにできます。その分早く飲まなくてはいけませんが。 わたしは白ワイン派で、NZは白ワインもとっても得意な国なんですよ。他の国は赤が主流みたいですが、NZの白も有名なくらい高品質な白ワインが沢山あります。 「NZに来て白ワインが好きになった」という人も少なくはありません。
ガイドさんが開けようとしているこのごついドアは、トムのセルラードアです。トムとは、創始者マクドナルド氏が雇った若い男の子。マクドナルド氏の子供たちがワインナリーを受け継ぐことを断ったので、トムが立候補したそうです。その時期トムはたったの19歳だったので、トムの父親からお金を借りたそうです。
中はこんな感じ。結婚式の披露宴や夕食会、コンサートなどに使われます。
この樽はちなみに飾り用なので、中身はすっからかんです。パーティーで酔っ払った人が、のこのこ樽エリアに歩いていって樽の蓋を開けてワインを飲もうとしたエピソードがあるそうです。樽の中にワインが入っていないのは、酔っ払いのせいではなく、この建物の気温が一定ではないからだそうです。
次は地下にあるワイン美術館。
写真を撮るのを忘れたのですが、この地下室、マクドナルド氏がまだ現役中、ワインの貯蔵庫だったそうです。樽を入れておく場所ではなく、赤ワインがそのまま入っていたんです。壁をよく見ると、線がついていて、ワインが壁に染み込んでいるんです。大昔そこまでワインが入っていたんだなぁとよく分かります。この地下室にったとたんぷ~んと匂いがしますよ。
美術館なので、いろんな資料が展示されています。ガイドと一緒にあるくのでゆっくりとは見る時間はありませんが。
中は結構広いんです。
コルクの木。NZのワインはコルクがないことが多いです。理由は二つ。ヴィンテージなどのワインは、ワインだけではなく、コルクも古くなるので、開ける時にコルクがワインに混ざってしまうこともしばしば。これではせっかくのヴィンテージワインが台無しです。
二つ目は、コルクで栓をされていると、コルク開けがいることとコルクを開けるのが、誰にとっても簡単ではないことから上げられます。
わたしはキウイの適当な性格が今のスクリュータイプに変わったんだと思っています。(笑) 「のめればいいじゃないか~。」なんていうおおらかな声が聞こえそうです。
本物のヴィンテージワインが眠っています。ワインの保ち方は、日射が当たらない気温が変わらないところにおいておくことで、スクリュータイプなら瓶を横にする必要もありません。棚の中に入れておけばOKだそうです。
もしくは、日本の家の台所には、地下スタイルの貯蔵庫があります。そこの気温と暗さはワインに適していると思いますよ。母も日本でそうしています。
なかなかワインナリーのサイトでは見ない、ヴィンテージワインガイド。いい目安です。興味のある方は、下のリンクで詳しく読んでみてください。
http://www.churchroad.co.nz/2/wines/cellaring.html
ここもワインのベッド。寒かったです。ワインの樽の横が赤いのは、ワインタンクから小さい樽に入れ替える時にこぼれるワインのしずくなんです。本物の樽は見かけが綺麗ではないので、飾り用は、既に赤く塗られています。
上にカーテンがついていて、気温調節としてカーテンを下ろしたりすることがあるそうです。
これはトムワイン。リザーブワインよりキューブワインより上を行く、超ヴィンテージワイン。本当にいいワインができたときだけリリースするトムワインで、毎年発売されるワインではありません。
ボトルの口はロウで封がされています。ちなみに最後に作られたのは2002年。1本1万円します。実はこのトムワイン、オークランドの免税で売っているんですよ。母親のためによく買って帰っていましたが、冷蔵庫に入れられたり、日本の夏で駄目になっているかも。。。もったいない。母・早く飲んでね。
チャーチロードは毎日開いていて、11時から2時まで1時間ごとにツアーが出ています。カウンターで問い合わせてみてください。ツアーに参加した人は、ワインが10%引きで購入できますよ。
ここのワインは、ちょっと上級ぎみの渋い辛いワイン思考なので、ワインが苦手な方には美味しく感じないかもしれません。グラスにワインを注ぐと真っ黒で、赤い色があまり見えないくらいです。
中途半端に時間が余ったので、近くにあるチョコレート工場に行くことにしました。
ここは、友達が日本から調べてきたところで、わたしも始めて知りました。カフェもあって、食事をすることもできます。
友達が目につけていたのはエクストリーム(Extrem)!どろっとしたチョコレートがカップの中にはいっていて、その上にた~っぷりの生クリーム。その上になんと辛いチリが降りかけられているホットドリンクです。
わたしもひとつ注文してみることにしました。チョコレートは程なく甘く美味しかったです。生クリームをスプーンでつついてみると中からチョコレートが滝のように溢れ出てきました。ここのチョコレートはネットからでも買えるそうですよ。
The Silky Oak Chocolate Company
1131 Links Road
Napier
Hawkes Bay, NZ
office@silkyoakchocs.co.nz
http://www.silkyoakchocs.co.nz/
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日本からのゲストを持て成そう!
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地下室のワイン貯蔵庫、すごく素敵!
返信削除有料になってしまっていたのは残念ですね、ワイナリーも、もう立派な観光地ですね。でも、すてきなツアーの様子が伝わってきて楽しかったです☆
emi さん
返信削除コメントありがとうございます!そうなんです、有料になったところがとっても残念でCommercial化してきてショックでした。ホークスベイといえばみんな「ワイン」を思いつくくらい沢山のワインナリーがあるので、2、3日いても全てのワインナリーを回りきることはできないくらいです。友達はいろんなワインを試すことができて楽しんだみたいですよ。emi さんはワイン好きですか?