2009年1月10日土曜日

紳士のスポーツ・クリケット



クリケットはとにかく奥が深い!どこから説明したらいいものか・・・。クリケットとは、「紳士のスポーツ」として、英国が発祥の地といわれています。ガーデニングが人気の国なだけあっての理由でしょうか、芝生の上でプレーすることが基本で、一チーム11人制。アンパイア(審判)が二人。このアンパイアの判断は間違っていても絶対です。なんでかというと、「神聖なクリケットの場」でアンパイアをけなすことは紳士とタブー。アンパイアは尊敬するものとされています。いちゃモンなどつけることは問題外。きちんとプレーをし、成績を修めた選手には真の紳士として認められ、尊敬を集めます。

クリケットは, 20/20(トゥウェンティ・トゥウェンティ)、OneDay (1日戦), TestMach(テストマッチ)の3つの試合スタイルに分かれます。どれもオーバーの数できまります。オーバーとは投手が投げる数。投手が6回投げると1オーバーと呼びます。どの試合スタイルも、クリケットは時間制限などはなく、オーバーの数で決まります。
  • 「20/20」
    両チーム20オーバーまでしか投げられません。20オーバー掛ける6回で、一チーム120球。1回表と裏だけしかありません。といっても、全てが終了するまでには約4時間。20オーバーずつ終われば試合も終了。短い(?)時間しかないので、バッツマン(バッター)は必ず打ちに来ます。

    3つある試合スタイルの中で一番短いプレーなので、クリケットがあまり好きではないキウイも「トェンティー・トェンティーなら観てもいいや。」っていう方は必ずいます。


  • 「OneDay」
    一日戦も1回表と裏のみ。一チーム50オーバーずつ投げられます。1オーバー、6球なので、350球ずつ。平均して約8時間かかります。1日がかりなのですが、50オーバーと、オーバーの数がまだ決められているので、バッツマン(バッター)は必ず打ってきます。大きな数のシックス(6)(ホームラン)やフォー(4)を求めて大きく打とうとしてくるのが基本です。 

    ただし、天気に左右されやすいクリケットは、天気によりけりでオーバーの数が減ったりすることもあります。サッカーやラグビーと違って、クリケットは雨が降るとプレーはできません。しかも夕暮れ時に、光が十分でなければ試合終了。終了時間はアンパイア(審判)が決めます。彼らは「光測定器」を持ち歩き、光を計って、規定基準以下の明るさだと試合終了の合図をだすことになっています。天気と日の持ちようにもよるので、もし雨でしばらく試合が中止されたら、不公平に他のチームがバット(打つ)時間がなくなってしまうので、オーバー数を減らして調整します。

    私が観にいったクリケットはOneDayMatch(1日戦)でした。雨が降らなくってよかった。



  • Test Match(テスト・マッチ)
    とうとうテストマッチです!テストマッチは正式な試合で2回表裏まで行われます。他の試合スタイルと違って、テストマッチの服装は「白」と決まっています。ボールは赤色。20・20とOneDayは、何色のユニフォームを着てもいいことになっています。ボールは白。

    テストマッチはなんと最高5日間に渡って行われます。テストはオーバーの数が決まっていないので、バッツマン(バッター)はいい球が来るまで打とうとはしません。ボールが来ても特に「打たなければならない」という法則はありません。バッツマンはいいボールを吟味して、(基本的に)好きなボールが来たときだけ打ちます。

    ボーラー(投手)は、何オーバー(球)も投げることができます。なので試合は中々と終わらないのです。半ば投げても打ってこなかったり、投げてウィケットを守られただけなど、ず~っと何も起こらないまま軽く2,3時間が経ったりします。

    「クリケットがつまらない。」っていう人は、大抵このテストマッチのイメージが強いみたいですね。「5日なんて長すぎる。」っていう人が多いのですが、私は「その分楽しめるじゃないの!」と返します。ラグビーも観るのですがクリケット観戦になれると、ラグビーの試合時間が短すぎて、「あたしはまだ楽しんでいるのにもっとみたい!」。

    クリケットのテストマッチは、その過程を観てきたからこそ最後の最後が面白くてしょうがないのです。

とりあえずクリケットの大まかな試合スタイルはこれで終わり。どんなプレーをするかはまた次回のお楽しみ(?)に。



今日も楽しんでもらえたならここをクリックしてくださいね 人気ブログランキングへ

0 件のコメント:

コメントを投稿