2009年1月28日水曜日

Karori Sanctuary 化石が時代を超える!

真ん中あたりにあるもの何か見えますか?木の根元にいるんですが。これはマオリ語で「トゥアタラ Tuatara」と呼んでいます。トカゲっぽいけど、爬虫類(?)。日本名ではムシトカゲってなんだか怖い感じな名前ですが、実際手足や目がかわいい。

なんと、彼らは恐竜時代からの生き残りなんです!彼らの寿命も数百年とビックリするくらいの長さ。なんでそんなに長生きするかは不明。カオリ・サンクチュアリーの記録に残っている、一番大きなトゥアタラは60cmまで成長したそうです。トゥアタラ もNZにしか住んでいない生き物で、絶滅手前。こうやってカオリ・サンクチュアリーや大学が、研究したりしてお産を手伝っています。

(トゥアタラのWikiを読んでいたら、カオリ・サンクチュアリーがでてきました。ちゃんとした日本語では「カロリ野生生物サンクチュアリ」というそうです!トゥアタラのWikiは、興味深いことが沢山書いてありました。)

この生きている化石、沢山の面白い事実をもちうけています。いくつか挙げると、歯がなんと2列にならんでいるんです。しかも生まれたばかりの時は、目が3つ!3つ目の目はおでこあたりにあるのですが、成長するにつれて、皮膚が覆いかぶさってなくなるそうです。オスは交接器がないとか・・・・。

骨を研究するととってもユニークで、恐竜時代にとっても似ているそうです。長生きしているので、カオリ・サンクチュアリーのスタッフも、実際どのくらい生きるのかは、自分たちも生きてみたいと分からないといっていました。(それはそうだ。)なんとも未知が多い生き物で研究のやりがいがありそう。

なんだか恐竜時代のことを知っているのかと思うとどきどきです。それにしても相変わらずトゥアタラはぜーんぜん動きません。じっ・・・・・として全然瞬きもしません。それもなぜだか不明。とってもミステリアスなトゥアタラ、目が何気にかわいいんですよ。



225ヘクタールの森。大きな木のスライスした一部が展示してありました。ここまで育つのに何年かかったのか線が引かれています。



トレッキングを続けていくと、たどり着いたのは・・・・。



なんとダム~!(ダムも私有地の敷地内だったのかなぁ?)サイズ的にはそんなに大きくないのですが、今はもう使われていません。



雨水が溜まっているのですが、これ以上水面は上がってこないようになっています。



ポポがダムの真ん中から水辺を眺めています。ポポが立っているこの場所、実はNZの断層(FaultLine)なんです!

大きな地震があったらここから真っ二つ!

いつからかは知らないのですが、この理由からこのダムは使われなくなりました。この水がウェリントンの街を飲み込んでしまうみたいです。日本も多いけど、地震プレートの真上にある島なのでNZも地震が多い国です。



水辺の反対側は、森がブロッコリーみたいにわさわさ茂っています。



設置されていた望遠鏡で、Shagを観察。日本名では「ウ科」というそうです。なんだか名前じゃないみたい。Shagは水もぐりをして魚取りする鳥。私がちょうど発見した時は、もぐった後のようで、両羽を広げて乾かしているところでした。周りにはなーんにもなくって、ひとりで日向ぼっこ。敵意や危険を感じる必要がないこのカオリ・サンクチュアリーのおかげですね。




真ん中にみえるのがパンガ (シルバーファーン)。



下の写真はパンガの子供。これが成長すると、大きなシダの木になります。ニュージーランド航空のトレードマークにもなっています。とってもNZらしい。



最後に、ポポは何を思ってこのポーズなのか不明なのですが、このブッシュウォーキングとってもよかったです。ウェリントンに来る機会があったら是非どうぞ。お勧めですよ。

NZは、日本の江戸時代ぐらいまで人間の手つかずだったので、NZ固有の植物や生き物が進化していきました。その生態を保持するために、政府や環境団体の努力はかかせません。

カオリ・サンクチュアリーには、夜のツアーもあって、国鳥・キウイにチャンスがあります。今度はそれに参加してみようと思っています。キウイは夜行性なので、写真は多分無理ですが、とっても愛くるしくてかわいいんですよ。



Karori Sanctuary
End of Waiapu Road
P O Box 9267
Karori, Wellington
New Zealand

Phone: +64 4 920 9200
Fax: +64 4 920 9000
Web: http://www.sanctuary.org.nz/


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