日曜日の午後、私たちが向かったのは、カオリ・サンクチュアリー(KaoriSanctuary)。 約225ヘクタールもある私有地なのですが、オーナーが市に寄贈したのか貸しているのかどっちかで、ある団体が環境状態を500年前の「人間が来る前の日」に戻そうとしている場所なんです。
首都のど真ん中から、車でたったの5分(!)で緑一杯の森にガラリと風景が変わります。角を曲がるといきなり下のような緑が現れるのはびっくり。緑がどっぷり茂っています。下の森は、カオリ・サンクチュアリーの入り口。
KaoriSanctuaryは政府からの募金ももらえないで、高い入場料や彼らだけでこの区域を有害な動物から守っています。有害な動物とは、ねずみやポッサム、野生のイノシシ、犬などなど。これらの有害な動物から守るのに、8.5キロもののフェンスを自分たちのお金だけで作ったそうです。
下の写真がフェンスの見本品。上のところが、パイプを半分切ったモデルになっています。たとえばポッサムがフェンスを駆け上がってきても、つるりとすべってフェンスを越えることができないようになっているんです。(賢いなぁ。)
ポポは身長約183cm。フェンスは彼よりも高い!なぜかというと・・・、
一番高く飛べる有害動物はなんと、猫!最大ジャンプ力180cmだそうです。ポッサムは1.5M、イタチは1.2M、ネズミは90cm。この理由からフェンスは220cmと、高く寸法が取られているそうです。私が立っている横の寸法計には、有害動物のジャンプ力がかいてあります。 (っていうことは、ポッサムがあたしの頭の上を通り越しそうってこと?それがはずれて顔に当たるのは絶対ごめん!)
これをみたポポは、「俺の頭の上をキティが飛ぶ~?!」ってちょっと納得できなさそうでした(笑)。「猫は飛ぶかもしれないけど、キティには無理だ。うん。」と勝手に解釈してました。あたしもキティが180cmも飛ぶところなんて想像できないなぁ・・・。
それにしてもフェンスをでこぼこの森の中に立てるのは大変だったでしょうね。
敷地の中には大きな湖もあります。ただ水はかなり汚い。団体はこの水も綺麗にしようと頑張っています。
環境汚染を防ぐために、ボートも電気で動きます。これがまた、とっても静か!優雅にぷかぷかすいすい進んでいくんです。
ポポが着ているTシャツはIcebreaker! やっぱりIcebreakerのTシャツには自然が一番似合います。
静けさ漂うこの生い茂った緑。とっても素敵。この空間にいるととっても癒されます。
下の写真はNZで一番有名な植物(木?)で「パンガ」。
- パンガ(またはポンガ)はマオリ名。発音的には「パガ」と「ン」はほとんど聞こえないくらいの発音です。ここがなんともマオリ語っぽい!英語名はシルバー・ファーン(SilverFern)。葉の裏側が銀色をしていることからこの名前がついたみたいです。シルバー・ファーンはオールブラックスや、NZのスポーツ旗によくついています。NZの象徴でもあります。
パンガはNZのところどころでよく見かけます。これをみかけると、「あぁ、NZの森だわ。」と感じます。大きなものだと10M以上育ちます。
最初は元気よくあるいていたのですが・・・。なんせトレッキングっていうことを二人ともすっかり忘れていて普段来できてしまった私たち。私はつっかけ、スカート、手提げ鞄とかなり場違いな格好で(爆)。ポポも下駄でやってきたけど、「全然大丈夫よ~」って合格をカオリサンクチュアリーのスタッフにいただきました。歩き道は、山の天辺へ行かない限り、かなりきちんとされていますので普通の格好でも歩くことは可能。他のキウイはビーチサンドルであるいていました(笑)。そんなところはやっぱりキウイ。 でもNZの日焼けはあなどれないので、帽子や日焼け止めをお忘れなく。
ちょっとした小川もかわいい。母親はかなりのアウトドア派なので、こんなところ連れてきたらきっと喜ぶんだろうねぇ、っていいながらえっさえっさとひたすら歩き、出会ったものは・・・。また明日。
う~ん、この緑が素敵~~~。
Karori Sanctuary
End of Waiapu Road
P O Box 9267
Karori, Wellington
New Zealand
Phone: +64 4 920 9200
Fax: +64 4 920 9000
Web: http://www.sanctuary.org.nz/
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